世界トップクラスのアーバンスポーツ選手が一堂に会し、各国都市を回りながら競い合う都市型スポーツの祭典「FISE WORLD SERIES HIROSHIMA 2019」の今大会最終日となるDAY 3(4月21日(日))の結果。
最終日の今日は、BMXフリースタイル・パーク(男子)、BMXフリースタイル・パーク(女子)、BMXフリースタイル・フラットランド(男子)、BMXフリースタイル・フラットランド(女子)、アグレッシブインライン(男子)、アグレッシブインライン(女子)、ボルダリング(女子)、ブレイキン・ソロ(男子)、ブレイキン・ソロ(女子)、スケートボード・ストリート(女子)、パルクールフリースタイル(男子)、パルクールスピードラン(女子)など、12の競技種目の決勝が行われた。
また、BMXやパルクールのアカデミーなども行われ、観戦するだけではなく、実際に体験できるイベントとして大いに盛り上がっていた。
決勝を終えた12の競技種目のリザルトや有力選手のコメントが以下。
BMXフリースタイル・パーク(男子)
BMXフリースタイル・パーク(男子) 決勝リザルト
優勝:BRANDON LOUPOS
2位:中村輪夢
3位:LOGAN MARTIN
2位:中村輪夢のコメント
やっぱり初めての表彰台は嬉しいですが、それよりも自分の思い通りの走りができたことがいちばん嬉しいです。昨日は完璧なランができていなかったので、とにかくそれを修正して完璧にしようと思っていました。他の選手のランがすごかったのでだいぶナーバスになりましたけど、オーディエンスの声援のおかげでだいぶ気合いが入りました。やっぱり他の国で初の表彰台に上がるよりも日本で上がりたいと思っていたので実現して嬉しかったです。もっと練習すれば1位を狙えるかもしれないので頑張りたいと思います。
BMXフリースタイル・パーク(女子)
BMXフリースタイル・パーク(女子) 決勝リザルト
優勝:HANNAH ROBERTS
2位:LARA MARIE LESSMANN
3位:PERRIS BENEGAS
4位:大池水杜
4位:大池水杜/決勝後のコメント
振り返ると、トータル的にラッキー続きだったなって思います。練習で転倒して、予選の1本目でも転倒して、軽く頭も打ってフィジカルの人が出てくるシーンもあって。予選の2本目であがいたら、まさかの予選突破できて。昨日の準決勝でも納得のいかないランになってしまい、他のライダーが終わる前に、これは落ちたなとへこんでいたのですが、なぜか良い結果をもらえて。本当にラッキーだったと思います。今日の決勝は緊張もしたけど、ほぼほぼ自分の納得できるランができたので満足です。表彰台に上がれなかったのは応援してくれたみんなに本当に申し訳なかったのですが、それでも自分の納得できるランで4位をキープできたっていうのは大きな収穫だと思います。
BMXフリースタイル・フラットランド(男子)
BMXフリースタイル・フラットランド(男子) 決勝リザルト
優勝:片桐 亮
2位:MATTHIAS DANDOIS
3位:DOMINIK NEKOLNY
片桐 亮/勝利者コメント
いや~もう信じられないです。当初は予選を通過することを目標にしていたので、まさか自分が優勝できるとは全然思っていませんでした。本当に最高です。決勝に上がった時は、自分の今出せる一番のベストを出さないと絶対に勝てないと思ったので、とにかくミスを怖がらないでどんどん攻めていこうと思い、そういう気持ちで挑みました。とりあえずもっと自分のレベルを上げて、自分のスタイルを確立できるように、これからも頑張っていきたいと思います。
BMXフリースタイル・フラットランド(女子)
BMXフリースタイル・フラットランド(女子) 決勝リザルト
優勝:片桐光紗季
2位:IRINA SADOVNIK
3位:AYA NAGAISHI
アグレッシブインライン(男子)
アグレッシブインライン(男子) 決勝リザルト
優勝:JOE ATKINSON
2位:安床武士
3位:CJ WELLSMORE
アグレッシブインライン(女子)
アグレッシブインライン(女子) 決勝リザルト
優勝:片山実咲
2位:MARIA MUNOZ
3位:MANON DERRIEN
ボルダリング(女子)
ボルダリング(女子) 決勝リザルト
優勝:中川 瑠
2位:工藤 花
3位:大河内芹香
中川 瑠/勝利者コメント
優勝できると思っていなかったのですごく嬉しいです。あまり屋外でやることがないので、日差しが暑かったです。時間制限のルールにも多少戸惑いましたけどすごく楽しめました。決勝の1課題目と2課題目は完登できたのですがその後が……。4課題目が結構きつくて、全然いけなかったのが悔しいです。来月に鳥取ユース選手権があるので、ボルダリングを特に頑張りたいなと思っています。ありがとうございました!
ブレイキン・ソロ(男子)
ブレイキン・ソロ(男子) 決勝リザルト
優勝:Shigekix
Shigekix/勝利者コメント
今日は1日通して、最初から最後まで自分の納得がいくというか、100点とまではいかないですけど、いいムーブができたと感じた瞬間がたくさんあり、総合的に良かったと思います。昨年のブエノス・アイレスで行われたユースオリンピックの反省を今回のFISE広島につなげたいという気持ちで取り組んできましたので、それが今日の結果につながったのだと思います。決勝の相手は海外選手で、自分と年齢も近く、彼はロシアの未来を引っ張っていく代表選手なので、そういった選手と良いバトルができて幸せでした。FISE広島は、他の競技種目の選手と高め合える雰囲気が自然とできていてすごく楽しいです。
ブレイキン・ソロ(女子)
ブレイキン・ソロ(女子) 決勝リザルト
優勝:Sunny
スケートボード・ストリート(女子)
スケートボード・ストリート(女子) 決勝リザルト
優勝:西矢 椛
2位:中山楓奈
3位:堀口莉花
パルクールフリースタイル(男子)
パルクールフリースタイル(男子) 決勝リザルト
優勝:DIMITRIOS KYRSANIDES
2位:JOHAN TONNOIR
3位:EVGENII AROIAN
4位:朝倉 聖
パルクールスピードラン(女子)
パルクールスピードラン(女子) 決勝リザルト
優勝:泉ひかり
2位:ALEKSANDRA SHEVCHENKO
3位:ANNAGRIUKACH
泉ひかり/勝利者コメント
なんとかこの3日間の大会を終えて少しほっとしています。今日のランも途中で少しミスしたところがあって、これはもうメダル取れないのでは…、と思ったのですが、最後まで走りきることができて、さらに結果を残せたので良かったです。日本中から仲間たちや応援してくれる方々が集まっているので、結果を残せたのはすごく幸せでした。ありがとうございました!
「FISE WORLD SERIES」とは
BMX、スケートボード、ボルダリング、3×3 バスケットボール、ブレイクダンスなど、25種目を超えるアーバン・スポーツが一同に揃い、アマチュアやプロフェッショナルの男女アスリートが速さや高さなどを競い合う、国際的な都市型スポーツのフェスティバル。1997年フランス南部モンペリエで誕生した本大会は、年月を重ねるごとに国際的にも高い評価を得て、現在では世界最高峰のアーバン・スポーツ大会として確立されています。2017年には、ボルタリングとパルクールが新たな種目として加わり、2018年にフランス・モンペリエで開催された「FISE World Series 2018」では、初日が雨天中止にも関わらず、5日間の期間中に50万人以上を動員するなど、大きな注目を集めています。
文・佐藤商店 インタビュー・秋山真
■関連リンク
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