2019年5月11日(土)、東京の複合スポーツエンタテイメント施設スポル品川大井町にて、タフネスウオッチG-SHOCKが開催するミックススポーツイベントG-SHOCK FAN FESTA2019が行われた。
2020東京五輪へ向けて一段とアーバンスポーツへの注目が集まる中、イベント当日はG-SHOCK契約アスリートであり来年の東京五輪BMXの日本代表最有力である中村輪夢や、先日行われたサーフィン日本オープンのファイナリスト大橋海人など、注目のアスリートがバトルやショーに参加した。サーフィンはcitywave初開催となる人口波施設でのプロコンテスト、スケートボードは19歳以下限定の1on1バトルトーナメント、BMXは日本トップクラスのライダーによるエキシビションショー、ストリートダンスはコンテスト形式のショーケースバトル、ボルタリングは元日本代表の大場美和選手によるワークショップ、そしてバスケットボールはストリートボールで世界的に有名な国際大会であるJUMP10の日本代表選手選考を兼ねたコンテストを実施、コンテストにはストリートバスケットボールプレイヤー他、現役のBLEAGUE選手も参加し、今年8月に上海で行われる本戦に向けてチームジャパンが選抜された。
会場となるスポル品川大井町は昨年オープンした人気の最新スポーツ総合施設。常設である人工サーフィン場のCITY WAVEやボルタリングウォールをはじめ、この日はイベントの為に特設のスケートパークやダンスステージが設置され、一般の方が参加できるワークショッププログラムも実施された。スポル品川大井町の中にはバーベキュースポットや飲食ブースなども併設されているため、天気にも恵まれたイベント当日はまさにフェス感覚で楽しめる、体験・体感型のミックススポーツイベントであった。
以下、いくつかの競技について当日の様子をご紹介!
サーフィン
G-SHOCK FAN FESTA 2019 CITYWAVE PRO Powered by MURASAKI SPORTSと題して、人工波生成システム「citywave」を用いた、citywave Tokyo初のプロライダーによるサーフィンコンテストが開催された。普段は海で行うサーフィンの大会では、観戦する際どうしても競技をするライダーとの距離が遠くなってしまうが、今回のウエーブプールでは演技を間近で見ることが出来るため、ライダーの飛ばすスプレー(水しぶき)を観客が浴びるシーンなども見受けられた。大会は招待ライダーのMen’s 10名が出場し、サーフィン日本代表候補も多数参加した。ファイナリストに残った3名は大橋海人、渡辺寛、大音凛太といった日本トップクラスのプロサーファー、決勝の舞台では全員が50点満点中40点以上をマークする接戦となったが、準決勝3位通過の大音凛太が決勝でこの日一番のスコアを記録し見事優勝を果たした。大音凛太は過去に国際大会で日本代表選手として派遣された経験を持つ今後期待のティーンエイジサーファーであり今後の活躍も期待だ。
BMX
特設スケートパークにて日本トップのBMXライダーたちが圧巻のパフォーマンスショーを実施。BMXフリースタイル日本代表候補、TEAM G-SHOCKの中村輪夢も出場し得意のトリックやエアーを披露し観客を沸かせた。今回はスケートボードと兼用の特設パークであるため、決して広いフィールドではなかったが、中村はアールを使ったバックフリップなどもメイクし流石のスキルを見せつけた。他にも国際大会での実績を持ち、メディア出演などでも活躍するBMXライダー勅使川原大地が、セクションからコース外へ飛び出すトリッキーな技なども見せるなど、出場ライダー全員がしっかりとコースにアジャストしたパフォーマンスで集まったオーディエンスを大いに盛り上げた。個人のライディングはもちろん、ライダー4人が連なって行うセッションやビッグトリックを連発する デモンストレーションライドは客席との距離も近く迫力満点であった。
スケート
G-SHOCK FAN FESTA 2019 U-19 CHALLENGE CUP Powered by VHSMAGを開催。今回のエントリーは招待選手のみだが、NIKE SBチームに所属する戸倉万汰廊やHUF所属のスタイルスケートボーダー星野大喜、関西をレペゼンし今や世界大会でも活躍する池慧野巨など「U-19 日本一決定戦」と言っても過言ではない8名のスケーターによるコンテストが実現した。スケートボードの大会形式としては珍しくフルトーナメント制の1on1バトルで行われた本大会は、2003年生まれ期待の若手スケーター本郷真輝と一回戦から圧倒的な力で勝ち上がってきた池慧野巨が決勝までコマを進めた。コース中央に設置されたレールをうまく使ったトリックで決勝でも池慧野巨が序盤からバトルを優勢に進めそのままの勢いで勝ちきった。優勝した池慧野巨はAJSAを始めとする国内大会の表彰台常連、そして昨年のアジア大会など世界でも活躍するライダーであり、来年の東京2020まで要注目な若手スケーターの一人である。
ダンス
出場チームはダンス専門学校、ダンススクール、大学生、ティーン選抜の8チームが招待エントリーとなりトーナメント戦が繰り広げられた。持ち時間3分、チームの編成も5名以上10名以下の選抜チームで構成、というルールの中でショーケースをつくりバトルをするという、全く新しいコンテストスタイルのバトルイベント。1チームあたり予選から決勝まで最も多くて3回の異なるショーケースを行う為、このイベントに臨むまでの準備や練習も大変だったに違いない。更に今回はCaleaf (DANCE FUSION) from NYやZIN (Hilty&Bosh)など世界を代表するストリートダンサーがジャッジメントに名を連ねた。その中、ダンスジャンルLockin’をレペゼンするチーム RevetyCrewが見事優勝を勝ち取った。世界大会JUSTEDEBOUTの日本予選でもファイナリストになるなど注目を浴びる若手ダンサーのTAKARAとYUIからなるチームRevety、その二人の生徒を中心に結成されたのが今回優勝したRevetyCrewである。RevetyCrewは全3回のSHOWCASEを全てLockin’ダンスで構成しながらもテーマの違いやバリエーションをうまくみせたショーケースであった。
RESULT
サーフィン:G-SHOCK FAN FESTA 2019 CITYWAVE PRO Powered by MURASAKI SPORTS
優勝 大音凛太 (おおおと・りんた)
スケートボード:G-SHOCK FAN FESTA 2019 U-19 CHALLENGE CUP Powered by VHSMAG
優勝 池慧野巨(いけ・けやき)
ストリートダンス:ダンスコンテスト
優勝 Revety Crew
the moments of G-SHOCK FAN FESTA 2019
文:秋山 真
■関連リンク
イベントオフィシャルサイト
G-SHOCKオフィシャルサイト
G-SHOCK Instagramアカウント