アクションスポーツフォトグラファーNaoki Gamanが切り取った、Girls BMXライダーの素顔。
5月末から6月にかけて、BMXの大会を撮影しながら女性ライダー達と3週間のヨーロッパロードトリップをしたフォトグラファーNaoki Gamanが、GoPro を手に撮影してきた写真とともに紹介。
そのクレイジーな旅はBMXライダーAngieからのメールで突然始まった。
「どうしても来てほしいから貯まったマイルで航空券を手配する。女性BMXメディアTheBloomBMXのフォトグラファーとして大会の撮影をしつつ、3週間のヨーロッパトリップに一緒に来てほしい!」
BMXが好きすぎて時々海外にも撮影に行っているが、いつも自費で旅をしている。ライダーから、全ての大会に来てほしいと言ってもらえることもあり、写真を使っていただけることも少しずつ増え、感謝の日々だったが、行きたい大会全てに行けるわけではない。
今回のフランスも諦めかけていたので、このメールが届いた時は本当に感激した。
ライダーに航空券をプレゼントしてもらえるなんて、フォトグラファーとして本当に幸せなことだ。
旅のメンバーはアメリカ人BMXライダーのAngie Marino(アンジー・マリーノ)とPerris Benegas(ペリス・ベネガス)とわたしの3人。
5月末に行われたワールドカップFISEの2nd Stopであるフランス・モンペリエ大会、翌週末のクロアチアPannonianChallenge、そしてさらに翌週末のVANS BMX PRO CUPのこちらも2nd Stop ドイツ・シュトゥットガルト大会の3つの大会に参加しながら、ヨーロッパをレンタカーで駆け巡りロードトリップをしようというものだった。
3人3台プラス着替えなどの荷物で車内はギュウギュウだった。時々崩れてくる荷物と闘いながら笑いの絶えない旅だった。
アンジーはわたしがBMXの世界に飛び込んだ十数年前から既に有名なライダーで、流れるようなライディングとかわいい笑顔、そして常におしゃれなファッションでファンが多い。
ペリスは3年前にアメリカに初めて行ったときに会ったライダーで、速さ、高さ、そしてトリックのキレがダントツだ。ここ最近の大会では表彰台を逃すことがない。
そんなふたりと旅したのは、フランスMontpellierから、スペインのキャンプ施設の中にある天国のようなパークEuroCamp、フランスNiceに戻り、The観光地のイタリアFirenze、閉鎖されて乗ることはできなかったがBolognaのスケートパークを経由し、Verona、Venezia、大会のためクロアチアOsijek、そしてVANS BMX PRO CUPのためドイツのStuttgart。最後はParisでお別れをし、ふたりはParisから、わたしはMarseilleから帰途についた。
オフの日などはライダー達から「いつもカメラ持ち歩いて疲れるでしょ!今日くらい休んで!」と言われることもあるが、そんな時もGoProなら許された。大きなカメラを持ち歩くことがはばかられるレストランや観光地でも気軽に使用でき、もちろんライディングを撮ることもできるので旅の良き相棒となった。
かわいいものが大好きなAngieと、コーヒーショップがあるとすぐに入るPerris。たくさんの出会いと発見と笑顔と…少しでも時間が空くと英語の発音の練習、という日々だった。
大会やイベントのかっこいいライディング写真とはまた違った、普段は見ることのできないBMXライダーのかわいらしい素顔を残すことができたと思う。
文・写真:Naoki Gaman 機材提供:GoPro